ご家族に知っておいてほしい事
はじめてアルコール専門病院へ行く日
アルコール依存症が脳の病気であるという事については、前の記事『ご家族ができること』でお伝えしました😀

・飲酒のコントロールが出来ない
・自分は依存症ではないと思っている。または、依存症ではないと言い張る。(否認する)

1日にどれくらいの量を飲まれますか?

少なめに言っておこう🤫

アルコール専門病院へ行ってはくれたんだけど・・・
医師からなんて言われたのかなぁ?
何か薬は貰ってるみたいだけど・・・
アルコール依存症は否認の病ですから、こういった事にならないように初診日はご家族の方も一緒に行くべきです😥
下記は厚生労働省のホームページからの引用です。
アルコール依存症から回復するための方法は、一言でいうと「断酒」することです。軽度の依存症者や中間的な目標として「減酒」が目標とされることもありますが、断酒が最も安全で確実な方法であることには変わりありません。
断酒とは、ずっと酒を一滴も飲まないことです。「飲みすぎたのがいけないのだから酒の量を減らせばいいのではないか」「たまに飲むくらいならいいのでは」と考える方が多いのですが、アルコール依存症とは、飲酒がコントロールできない病気です。コントロールできないのに、量や回数を減らそうとすると、最初は量が減っているつもりでも、しばらく経つうちにまたもとの飲み方に戻ってしまう結果になることが非常に多いです。
引用元:厚生労働省ホームページ e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-05-002.html
医師もご家庭での様子をご本人とご家族の両方の立場から聞くことで、「減酒」か「断酒」かの判断をしやすくなるのではないかと思います。
処方されるお薬について
アルコール依存症の断酒維持のための薬物療法として、抗酒剤(ジスルフィラム・シアナミド)と飲酒欲求を減らす薬(アカンプロサート)が利用できます。抗酒剤は飲酒後の不快反応を利用して心理的に飲酒を断念する薬、アカンプロサートは脳内に作用して飲酒への欲求を減らすことで断酒を補助する薬です。
引用元:厚生労働省ホームページ e-ヘルスネット https://www.e-healthnet.mhlw.go.jp/information/alcohol/a-05-005.html
【アルコール依存症に使われるお薬】
アカンプロサート(商品名:レグデクト):飲酒欲求を減らす薬です。
さらに強い薬
ナルメフェン(商品名:セリンクロ):飲酒量を下げる効果がある薬です。2019年、日本で新たに承認されたお薬です
もっと強い薬
ジスルフィラム(商品名:ノックビン):抗酒剤(飲酒すると不快になり、飲酒を断念させる薬)
シアナミド(商品名:シアナマイド):抗酒剤(飲酒すると不快になり、飲酒を断念させる薬)
シアナマイドの方がノックビンに比べ即効性があるが、持続効果が短い
※あくまで予備知識と考えてください。詳細は、医師・薬剤師にお尋ねくださいね😀
この薬の中のどれか、またはレグデクト(飲酒欲求を減らす薬)との組み合わせで処方されると思います。
※抗酒剤(ノックビン・シアナマイド)は間違った使い方をすると非常に危険なので、初診日には処方されないように思います。
その後の様子を見て医師が判断されると思います。
ご家族としては、受診の継続の手助けをしてあげる事が大切だと思います。
それに加えて状況により、栄養剤・気持ちを安定させる薬・寝つきをよくする薬などが処方されるかもしれません。
あなた方ご家族も、ご本人がどんな薬を服用しているかを知っておけば、ご家庭での対応も考えやすいと思います😄

自助グループ(断酒会・AA)への参加について

断酒会へ行ってみてはいかがですか?

行きたくないなぁ・・・
知らない人ばっかりだし。
僕はアルコール専門病院へ入院していたので、院内断酒会へ強制的に参加させられました😅
サボったら看護師さんに怒られました🤐
断酒会では1人ずつ順番に自分の経験や目標などを発表します。
僕は人前で発表するのが苦手だし、人見知りなので苦痛でした。

ぼ・・・僕は、これから頑張りますぅ~🥶

パチパチパチパチ🙌🙌
😊😊😊😊😊
何回か出席するうちに発表前は緊張するけど、会の終わりには清々しい気持ちになれました。
- 電話番号を渡され、「どうしても飲みたくなったら、飲む前に電話をしてきなさい😊」と優しいお言葉を頂けたこと
- アルコール依存症で旦那さまを亡くされた奥様がひとりで毎回出席されて、旦那さまとの思い出を語って下さったこと
- いつも出席されていた方が、2、3回欠席されて再び出席された時にとても嬉しかったこと
- 研修で見学に来ていた看護学生が、涙を流しながら感想を発表したこと
アルコール依存症という同じ苦しみを経験した方々なので、お酒での失敗を話す事にためらう必要がありません😀 話してスッキリできます!
ご家族の方もご本人と一緒に一度は参加して、先輩方の発表を聞き、ご家族の立場からご自身の思いを発表して頂きたいと強くお願いしたいです。きっとあなたの思いがご本人に伝わると思います。
断酒の3本柱をサポートする
- 通院の継続
- 抗酒剤の服用
- 自助グループ(断酒会・AA)への参加
この3つのことを続ける事が断酒継続の柱と言われています。
あなた方ご家族は、どのようにサポートできるでしょうか?

次の受診は○○日だね😄
はい、今日の抗酒剤をどうぞ😉
①もし可能であれば、毎朝のお薬(抗酒剤)の服用をあなた方ご家族が見届けてください。
僕は入院中、家族の前で服用するように指導されました。家族が安心するからです。
②あなた方ご家族も自助グループや家族会とかかわり、情報を共有したり相談できる手段を持っておいてください。
③もし再飲酒(スリップ)してしまっても失望したり、ご本人を責めないでください。
※アルコール依存症で退院後、2.5ヶ月で50%の患者がスリップしているデータがあります。
コチラをご覧ください。↓ ↓ ↓

一度は断酒しようとチャレンジされたのだから、ご本人もきっとご自分を責めてると思うんです😥

どうして止められないんだ・・・😭

大丈夫よ!
また明日からチャレンジしましょ🥰
最後に・・・
断酒は1日1日の積み重ねです。
「今日1日だけは飲まない!」を目標に、今日1日飲まなかったご本人を温かく見守ってあげて下さい😄

おーい😄
今日は天気も良いし、少し遠出して
キレイな景色でも観に行こうか?😊

いいね!行きましょ🥰
僕は断酒途中で離婚したので、こんなやり取りをする事が出来ませんでした。
あなた方ご家族が、どうぞ穏やかに暮らしていける事を心より願っています😊
けんしろ★