お酒の飲み方がおかしいと感じたら・・・
自己判断をしないで!
※この記事は「アルコール依存症から抜け出す本」著者:樋口 進(独立行政法人国立病院機構久里浜医療センター院長)を参考資料に執筆しています。独立行政法人国立病院機構久里浜医療センターホームページ:https://kurihama.hosp.go.jp/


最近お酒の量が増えたかも・・・
大丈夫かしら・・・
アルコール依存症という病気は、ご本人も自覚していなかったり、自覚していても大丈夫なふりをしている為、ご家族もどの様に対応して良いか難しいと思います。
あなた方ご家族が既に不安を感じているのに、『もう少し様子をみてみよう。』・『まだ大丈夫だろう。』と自己判断をするのは危険です。
大きなトラブルを起こしてしまったり、ご本人の健康状態が悪化してしまう前に対処できた方が安心ですよね😀
まずご本人の依存度をチェックしてみると良いと思います。
- 以下の3点をご本人が自分自身でコントロール出来ていますか?
- ①飲酒量②飲酒する時間帯③飲むべきではないタイミングで我慢ができるかどうか。
- アルコール依存症チェックシートを使って、あなたの視点でチェックしてみてください。
- ➡アルコール依存症チェックシート
- 飲む回数や時間が以前より増えていませんか?
- 飲み過ぎて失敗して反省しても、いつの間にか同じように飲んでいませんか?
依存度のチェックをしてみて、該当する項目が多いようであれば、医療機関への受診を検討した方が良いと思います。
アルコール依存症は病気です😢
まずアルコール依存症について理解して頂きたいです。

今日は休みだし、ビール飲もう😋

まだお昼よ!
何を考えてるの?

毎日仕事を頑張ってんだよ!
自分の稼いだ金で飲んで何が悪いんだ😡
問題がすり替わっていますよね😅
入院治療をする前(離婚前)はよくこんなやり取りをしていました😥
アルコール依存症は「心がけの問題」や「ご本人の性格の問題」ではないのです。
違法薬物で脳を侵され、止めたくても止める事が出来ない状態を想像してみてください。
同じように、長年飲酒してきた積み重ねが、脳の回路をゆっくりとアルコール依存症へ変化させるのです。
ご本人も「このままだとヤバいかも😥」と感じていらっしゃるかもしれません。
でも、ご本人が努力しても止める事が出来ないんです。

最近飲み方がおかしいよ。
病院へ行った方が良くない?

何言ってんだ
お酒だけがオレの楽しみなんだよ!
ご本人が自ら「飲酒のコントロールが出来ないから病院へ行く」というのは稀なケースだと思います。
身体が痛いとか、大きなトラブルを起こしてしまってから、初めて病院へ行くケースがほとんどだと思います。
もしかしたら、飲酒運転を繰り返しているかもしれません。
もしかしたら、肝臓が相当弱っているかもしれません。
もしかしたら、酔っぱらって階段から転げ落ちて、大怪我をしてしまうかもしれません。
僕はベロンベロンに酔っぱらって元妻を暴行し、2回逮捕されました。
手錠はあがけばあがく程、強く手首を締め付けるように作られているそうです。確かにとても痛かったです。
こんな僕がお願いするのは非常識かもしれませんが、どうか飲酒のコントロールが出来ない状態からご本人を救ってあげて下さい😭
医療機関へ連れて行きたいけど・・・
無料で相談できるところ
【地域の精神保健福祉センター(こころの健康センター)・保健所】
・アルコール依存症に対応している医療機関の情報
・アルコール依存症のご家族ができること
・依存症の家族会などに参加する方法
【福祉関連の窓口】
・生活費や医療費の支援制度
・アルコール依存症と診断された場合の支援制度
【公益社団法人 全日本断酒連盟】➡ホームページはコチラです
全国各地に「断酒会」が存在しています。あなたの住んでいる町にもあると思います。
アルコール依存症の当事者同士の集まりです。
【AA 日本ゼネラルサービス】➡ホームページはコチラです
こちらも全国各地に存在しています。
経験を語り合うミーティングを開催しています。
ご本人に通院の提案を!
僕自身がアルコール依存症の当事者なので、家族に通院を勧めた経験はありません😥
ただ、お酒を飲んでいる時に無理矢理止められたり、お酒を隠されたりすると、怒りが込み上げてきました。
ご本人が素面の時に健康状態を心配していることを伝えてあげるのが良いのではないかと思います。
また、もし定期的に通院されている医療機関があれば、そちらに相談してみると良いアドバイスをして貰えるかもしれません。
ご本人の健康も大事ですが、ご家族であるあなたの健康も大切です。
家族会など、あなたの気持ちを聞いて貰える環境を作る事も必要だと思います。
日本でアルコール依存症者は約100万人と言われています。
その内、アルコール専門病院で治療をされている人は、たった5%の約5万人だそうです。
飲酒運転での死亡事故のニュースを観るたびに、僕は他人ごとではないと感じます。
ご家族のご協力があれば、きっと救われる命があると思います。
どうかよろしくお願いいたします。
けんしろ★
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