僕の経歴(ヤバすぎ)をご紹介します
お酒に支配された僕の半生(風俗店・店長編)
前回の記事はコチラです ↓↓↓

職務経歴⑤ ビックリΣ(゚Д゚)だらけの風俗店
香川県高松市で泥酔して器物大損壊事件を起こした事がきっかけとなり、彼女から別れを告げられました。
最後に言われた言葉・・・
『あなたに魅力の欠片も感じない。出会わなければ良かった。』
妹さんの大学進学の為にソープランドで働く事を決断した彼女・・・
幸せになっていて欲しいと心から願っています。
1人で岡山県へ
再就職先の風俗店との予定では、2002年4月から行きます。という話だったのですが、前のお店を早く辞めてしまったので無理を言って2月から働かせて頂く事になりました。
4月まで寮が空かないので、急遽用意して下さった住まいは、畳がボロボロで風呂はガスで沸かすタイプ。そして独特の臭い😨
The事故物件のような部屋でした。
- 店長就任
- 7月新店舗の店長に

最初の面接では、お給料は家賃・光熱費込みで
25万円。当初の約束通り50万円を
事前にお借りできました。
別れた彼女の為にお借りした50万円だったので使い道がなく、当面の生活費とお酒・パチンコ・浪費で消えていきました。
ここで働くようになって1週間くらい経過した頃、社長が新しく手に入れた風俗店の手伝いを命じられました。
5人のお客様で店内が満室になる小さなお店。
ちょうど忙しい時間だったので、社長と2人でお客様の対応をしました。
やっとひと段落ついた時、社長が何やらメモ書きを僕に渡して言いました。

けんしろ★君、仕事出来るじゃん。
明日からこの店任せたわ。
メモ書きには店長としての待遇が書かれていました。

え・・・?😳
わ・・分かりました・・・
恐るべき実態
- 仕事内容:店舗管理全般(掃除・片付け・買い出し・営業・送迎・キャスト管理・面接・売り上げ管理などなど)基本すべて1人。2Fに事務所があった。
- 就業時間:14:00~翌4:00くらい
- 休日:日曜日
- 給与: 基本給25万・役職手当10万・固定残業代10万・事務手数料-15%
手取りで約40万円くらい - 待遇:家賃と光熱費は会社負担・携帯電話貸与・年に2回海外旅行
- 福利厚生:社会保険なし、健康保険なし、雇用保険なし
- 所得税なし😅なので、市県民税もなし

これは就職とは言えないですね・・・
でもこれで毎月娘に送金出来るようになりました。
事務手数料という謎の引かれモノがありましたが、特に気にしませんでした。
お店の釣り銭や経費の支払いの為に12万円・会社連絡用携帯とお店用携帯を持たされました。
また、僕専用の送迎車を購入し、自由に使わせてくれました。
出掛ける時は、自分の財布・携帯もあわせて、財布2個・携帯3台を持ち歩いていました🤣
- 着信には休日も含め24時間必ず応答する事(着信音が聞こえるように、風呂場の入り口・トイレの中にも携帯を持ち込んでいました)
- 上司や上司へのお客様(ヤ〇ザ)にお飲み物を出すときは、缶またはペットボトルのまま差し出す事。
- キャストやお店に迷惑をかける人には、暴力で対応しなければならない。
- 服装・髪型・髪の色は自由
お店には2F事務所にいる社長を訪ねてヤ〇ザが頻繁に出入りして来ました。

しばらく働いていると実態が分かってきました。
そんな所へ舞い込んでしまいました🤐
キャストのお給料からも事務手数料15%を差し引いて渡していましたが、この意味が分かりました。
キャストの紹介料として紹介者のもとへ渡される、いわゆるピンハネでした。
このお店で働くキャスト達はヤ〇ザの紹介で入店した女の子が多く在籍しており、紹介した女の子が仕事をすればするほど良いシノギになっていたんです。
例)キャストの給料50万円(月間)の15%=75,000円
5人紹介していると・・・1ヶ月75,000円×5=375,000円のシノギ
紹介さえしてしまえば、放っておいてもお金が入ってきます。

僕をこの会社に誘った知り合いも、
僕が働くことで毎月60,000円位
受け取っていたんですね😬
会社自体も立ち上げて、まだ間が無い様でした。
デリバリーヘルス・外国人パブ・風俗店・違法ゲーム喫茶などのお店の運営の為に、流れ者達が続々と集まってきました。
社長の教え

けんしろ★君、使える物は何でも使えよ。

ぶ・・・
武器の話ですか?🥶
違います😁
3つ年上の社長は、業者さんを極力使わず、手作業でお店を作っていました。
何処から集めてきたのか中古の椅子や備品、照明器具、衣装などが倉庫にたくさん眠っていました。
キレるとどうしようもなく恐ろしい社長でしたが、物と人材をとても大切にし、その能力を発揮させる天才でした。
また、20年前のインターネットを巧みに利用し、ヒマな店がさぞ繁盛しているように見せかけ、口コミ効果を自ら作り出していました。
お店がヒマで、駐車場がガラガラな時は、デリバリーヘルス部門の送迎車と従業員を集合させ、満車で行列状態を作り出して、宣伝効果を狙いました。

当時は『2ちゃんねる』等スレッド方式の掲示板が流行していて、僕が任されたお店も知名度が上がっていき、【変なTシャツを着て登場する可笑しな兄ちゃん】として少しだけ有名人になったのでした🤣
お酒と店長の生活
新店舗開店
2002年7月に社長手作りの新店舗が完成し、僕が店長を務めるように命じられました。
お店の規模も2倍になり、部下も与えられました。
お店は飲み屋街の裏通りにあって、両隣も風俗店という厳しい条件でした。
すぐそばに組事務所もあり大変治安の悪い所で、客層も最悪でした。

けんしろ★君、ここで上手に商売ができたら何処へ行っても成功するよ。
ただお客さんにはナメられるなよ。
悪い客から女の子を守れるのは、けんしろ★君だけだぞ。

イエッサー🥶🥶🥶
けんしろ★30才、お店とキャスト達を守るという名目のもと、何度も悪いお客さんと掴み合いをしました。
ピンチの時は電話一本ですぐに仲間達が駆けつけてきました。
まだ周りの店が開けていないお昼14:00から、閉店時間の深夜2:00まで1日12時間、毎日お店の玄関に立ち続けました。
約1年後には、辺りでトップクラスの集客を誇るお店に成長しました。
社長の言われた通り、その後いくつかの街で呼び込みをしましたが、『呼び込みのプロ』として重宝されました。(呼び込み、客引き行為は違法です)😎

自慢出来る事ではないですね🤣
生活の変化
約1年でお店を繁盛店に出来た事で、大きな自信を持てるようになりました。
収入も良かったので、娘に送金しながらでも貯金が出来るようになりました。
左ハンドルの大きなスポーツカーを購入し(実は50万円)、ブランド物で身をカタメ、オレンジや赤の原色のシャツにネクタイ、先っぽの尖った革靴に香水、プラチナのネックレスに指輪といった出で立ちで出勤しました。👈バカ😵
カネのチカラで女の子を店に入店させ、紹介料をピンハネするようにもなりました。👈クソ😑
強力なバックが付いている、そして金がある=僕は強い人間だ。
こんな勘違いは、お酒を飲むとさらにパワーアップしました。
- 寮の駐車場に無断駐車した車のフロントガラスを割った。
- 同じく無断駐車の車を凹ませ、警察官の前で運転手に土下座させた。
- 気に入らない人にオラオラ言いながら頭からビールをかけた。
- 常に飲酒しながら運転
覚えていないだけで他にもきっと沢山あると思います。
呼び込みの最中に通行人から何度かこんな事を言われました😥

声をかけてくるなよ!
女性のカラダを利用して金を稼ぐ寄生虫が‼
確かにそうかもしれません。
だけど、お店で働く女の子たちは全員可愛くて仕方ありませんでした。
様々な事情を抱え、やって来たミンナ。
信頼関係が出来ると、素直で優しい子がほとんどでした。
女の子に失礼ですけど、妹を見守るお兄ちゃんになった気持ちでした。
だから、接客中に嫌な思いをさせるお客さんには全力で仕返ししました。

あれから20年、ミンナ幸せに暮らしてる?
父との関係
香川県高松市で父・娘・元妻と再会してからこのお店で働くようになって、毎月の入金だけは欠かさず出来ていました。
娘が僕の寮にお泊まりに来たり、交流もありました。
問題だったのは、元妻の精神疾患が思わしくなく、入院の頻度が多くなってきた事でした。
父と娘、2人だけの生活になりつつあったのです。
『けん、戻って来てくれないか』
何度かこんな連絡がありました。
ただ、職場での立場や特殊な職場環境、このままの生活を続けたい自分自身の甘えという理由で、回答を引き延ばしている状態でした。

この店での最後の1年間は惰性で仕事をしている感じでした。
寮のアパートには酒屋さんから頂いた居酒屋用のビールサーバーを設置し、いつでも生ビールを飲めるようにしていました。
休日は目覚めると生ビール、夕方からはキャバクラ等に行きオープンラストで飲んでいました。
貯金も減っていき、ネットのスレッドには『有名風俗店の店長、休日はやりたい放題』等と書き込みされるようになりました。
狂気の幕が下りる時
僕には7才上の姉がいます。
普段はとても優しい姉ですが、統合失調症を患っています。
僕も含めて、どうして僕の周りは精神疾患の人が多いのでしょうか?
その姉が、父・娘と暮らし始めたと聞きました。
『けんちゃん、戻ってくればいいのに』

そろそろ潮時かな・・・。
姉の言葉で決意を固めました。
「娘と一緒に暮らすんだ!」

でも・・・急に「辞めます。」なんて言ったら・・・
指とか・・・🥶
監禁とか・・・😱
金出せとか・・・😨
退店手続きの日、社長は姿を現しませんでした。
後に聞いたのですが、僕が辞めてすぐ頭を丸めたと言います。
今後いっさいお店の女の子とは連絡を取りません。
会社の内部情報その他を絶対に口外しません。
岡山県内の夜のお店で働きません。
こういった誓約書にサインし、預かっていた12万円、携帯電話2つ、お店などのカギを返却しました。
また、僕個人の携帯電話のアドレス帳も全てチェックされました。
妹たちとサヨナラも言えず、その場を後にしました。
僕に残ったのは、自動車税がやたらと高い燃費も最低な見せかけだけの左ハンドルと、預貯金約30万円ほど、アルコールに支配された体のみでした。
残骸
2019年、当時よく出前を注文していた表通りにある食堂へ食事に行きました。
裏通りへ行ってみると、ネオンも看板も当時のまま残っていました。
久しぶりに呼び込みをしていた玄関前に立ってみました。
あの時と同じ風景。
いま、社長が築き上げたお店たちは全て無くなっています。